良著から見えてくる20代の若者に伝えたい仕事に効く100フレーズ

日々読破している様々な書籍の中からフレーズを拾い、ぜひ20代のニューリーダーに知って欲しい「仕事に役立つエッセンス」を紹介しています。仕事に悩む若き社会人の一助になればと願います。メッセージでのご相談大歓迎です!

vol.10「ブランドファースト 中小・ベンチャーの成長はブランドから始まる」から見える20代の若者に伝えたいフレーズ

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ある意味、抽象的な概念である「ブランド」という言葉を「らしさ」と表現し、その大切さを訴えかけている名著だと思う。大手企業が持つ概念ではなく、中小企業こそ「ブランド」を磨き育てる必要があると、著者であるフリーセルの社長「木村裕紀」氏は語る。この若さで本当にすごい人が世の中にいるものだと刺激を受けた。

 

あらゆるサービスがコモディティ化する中で、真に企業に求められるのはオンリーワンのビジネスモデルの構築だろうと思う。狭く、深く、市場を切り取り、その中でブランドを築くことでしか、企業は生き残れないのではないかと感じる。

 

本著で出てくるブランドの大切さにボーリングのピンに例えた話がある。センターピンはCI(コーポレートアイデンティティ)でその後ろにある2本のピンがインナーブランディングとアウターブランディング。その後ろのピンに採用、営業、教育など、企業がもつべき要素が並んでいるわけだが、センターピン、及び、その後ろにある2本のピンが倒れれば、すべてに波及効果が得られるというわけだ。

 

確かにツールばかり、金額ばかり、商品ばかり、追求しても結局は存続できない。だからこそ、顧客を第一に据えた企業理念を内外に発信して、その企業らしさを追求することが大切なんだと思う。

 

やはりすごい会社は顧客を見ていると痛感する一文を抜粋。当然だが

社員がいつも社長の顔色をうかがうような雰囲気や企業文化は、好ましいものではありません。営業チームは当然のこと、社員が第一に見るべきは顧客です。しっかりしたブランドがあれば、社員はその判断基準、行動指針に基づいて安心して顧客に向き合うことができます。

フリーセルはITの老舗企業であり、今の時代、WEBを使って「安く」「効率的に」自社をPRできると説いている。これは全くの同意見であり、物を調べる、露出するメインステージの1つにWEBが出てきたてるのだから、企業も個人もそこに出展しなければ、ますます勝負できない時代になってきている。

 

本著はあくまで企業のブランドに言及した書籍であるが、それと同等に重要なのは個人のブランド化だ。名刺交換をする、それ以前に、誰と会うとなった時点で"検索される"時代だ。そこに何もなければ社会的価値がないと思われかねない。趣味でもいい、仕事観を語るブログでもいい、SNSでもいいから、自分のらしさ・人格を表現している場所を設けることは非常に重要だ。その中でどうやって他と差別化するのか、やりながら考える必要があるのではなかろうか?

 

最終章に著者が師と仰ぐ大久保秀夫氏との対談がる。その中で大久保氏が語る一文が胸に刺さったので抜粋。20代でも今日から実践してほしい「在り方」だと思う。

 

成功している人に共通している要素は、明るく、元気で、素直だということです。明るい人には将来を見る力が備わっていて、すべてをチャンスに変えるということができます。有名な例えですが、ある国に行って誰も靴を履いていないという現実に直面したときに、「誰も履いていないから靴は売れない」と考えるのか、「誰も靴を履いていないから靴を履くという文化を広めれば全員に靴が売れる」と考えるのか。物事を明るくとらえられることは、その後の行動に大きな違いを生みます。元気なことは当然ですね。素直さも最後に成功をつかむには欠かせない要素です。

 

周りがなんと言おうが己が考える理念は決して曲げない。偉人が実践している小さな良い習慣を真似る。そうやって自分らしさを作ることが個人のブランドを強化なものにするのだと思う。

 

まとめ

  • ブランド=らしさは中小企業でも個人でも生き残るべく追求すべき必須要素である
  • WEB上に自分の領域・スペースを持ち、らしさを表現せよ
  • 成功する人は「明るい」「元気」「素直」であることが多い