vol.30「仕事の99%はアルバイトに任せよう!」から見える20代の若者に伝えたいフレーズ
上場企業の部長より、コンビニの店長の方が人の管理が難しい。そんな一節を随分前に聞いたような気がする。
今やどんな職場でも地位というか年齢・国籍・立場の異なる人が一緒に働くのは当然であり、その中で、どういう「仕組み」を取り入れて戦力にするかが、企業にとって組織にとって凄く重要なんだとホントに痛感している。
冒頭で納得の件!抜粋。
相手をアルバイトだからと考えれば、当然彼らも自分はアルバイトだからと考えます。相手をアルバイトだろうが社員だろうが、社会人として一緒だと考えれば、彼らも社会人としての努力をするだけの話です
環境により人ってホントにどうにでもなるもんで、いかに企業側がやるべきを伝えて期待して責任を良い意味で持たせるかが重要なんだと思う。
本著ではそんな雇う側の教えるスタンスというか心構えが書かれている。
- 自分の作業を究極まで細分化して任せる
- マニュアル化、アウトプットして業務を整理する
- 責任を与えない限り人を成長しない
わかりやすい一節を抜粋。働く理由は人それぞれである。
アルバイトは仕事への考えが甘いと感じる人は、過度の期待をしすぎなのです。はじめは、なくて当たり前なのです。その状態から、みなさんが仕事を通じて伝えていくことで、彼らは変わっていくのです。「仕事」が「私事」となり、「私事」が「志事」に変わっていくには順序があるのです
働く意味はなんだろうと考えさせられる。それは「お金を稼ぐ」ことが一番の理由であるのは間違いないけど、やはり、それ以外の目的とか意味付けをしてあげることが雇い主側の責任であり、そうすると離職率も絶対減るんだと思う。やはり、企業には存在するWHYが必要であり、そこにコミットできるかを20代の若者は見るべきであろう。
仕事に携わる20代の若者が意識すべきは自分に対して責任を持つことに尽きる。どのような書籍、偉大なリーダーもこのことに関しては一貫して共通している。トラブル時に処方箋となる一文を抜粋。
問題の起きない仕事はありません。問題を解決するのが仕事なのです
異論はないが、もう一歩踏み込んで言えば、即時解決の仕事とは目の前の問題を解決することであり、より深層(本来)の仕事とは問題をおこなさい行動(予防策)だと思う。
本著にある採用する際に相手を見るべきポイントは驚くほどシンプルだ!
★人物評価
・素直さ
・責任感
★能力評価
・コミュニケーション力
・段取り力
この歳になってコミュニケーションとはどういうものか理解できた気もするし、またそれが如何に重要で難解なのかとも痛感する。
自分も会社での活動において非常に困ることがある。それは、彼ら(パート、若手社員)から相談なり報告なり情報共有がなかなか発生しないことだ。古株の社員はそのことを悪くいう傾向があるが、それは本著にもあるように、言うべきであっても言いにくい環境があるので言えないのであり、それは会社の社員に対する仕組みの悪さが要因と言える。抜粋。
どんなに門戸を開いても、受身な彼らは相談ができないことも多いのです。できないものはできないのです。そこに理由はありません。それなら、相談できる仕組みをこちらがつくり出すことが唯一の方法なのです。こちらから、情報を取りに行かなくてはいけないのです
最後に人を管理することの考え方の一節が本当に深い、熱い!抜粋。
過去と他人は変えられない。でも未来と自分は変えられる。自分は変えることができても、他人は決して変えることができないのです。どんなに愛情をもって相手に何かを矯正しても、相手は絶対に変わりません。
管理とは相手を変えることではなく、あくまでも相手のサポートをするだけだということ。そして唯一の解決方法は、相手を変えようとするのではなく、自分を変えるということだけなのです。特にうまくいっていないときは、絶対にこの視点が必要です
まとめ
- 相手をアルバイトだろうが社員だろうが、社会人として一緒だと考えれば活躍してもらえる
- 問題の起きない仕事はない。問題を解決する、予防するのが仕事
- 過去と他人は変えられない。でも未来と自分は変えられる。自分は変えることができても、他人は決して変えることができない
仕事の99%はアルバイトに任せよう!~「自分でやった方が早い・・・」から卒業する方法~
- 作者: 鈴木亮
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