良著から見えてくる20代の若者に伝えたい仕事に効く100フレーズ

日々読破している様々な書籍の中からフレーズを拾い、ぜひ20代のニューリーダーに知って欲しい「仕事に役立つエッセンス」を紹介しています。仕事に悩む若き社会人の一助になればと願います。メッセージでのご相談大歓迎です!

vol.23「99%の会社はいらない」から見える20代の若者に伝えたいフレーズ

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タイトルがいかにも堀江氏っぽくえげつないけど、例のごとく納得の一冊だった。常識とは何でこれからの時代を生き抜くスタンスを赤裸々に語っている名著だと思う。

 

会社という枠と自分という軸をどう社会にフィットさせるか、そんなことについての言及が冒頭から鋭い。抜粋。

会社という枠組みがなければできないことなんて、ほとんどない

つくづく感じることだ。情報発信のツールは低廉化し、自分の番組を持つことだって今日からできる。あらゆる業種、業態の参入障壁が極端に低くなって、企業という大きな枠がないとできないことが減ってきていると感じる。

昔なら数百万、数千万かけて作り上げたECショップだって、少し機能は落ちるかもしれないが、知識がそれほどなくても、ほぼ無料で開設できる時代になった。それだけ、時代が大きく変化していると感じるのは万人同じだと思う。

電話ではなくメールやLINE、会議もネットのグループ通話で十分、知りたいことは図書館に行かずともネット検索で済むようになるなど、場所という制限が取り払われ、世界は極端に狭くなった

これが時代であり、これからの未来だと思う。時代が変わればツールが変わり、ルールが変わる。だから常識が何かなんて語ること自体、変だと思う。

 

日本の教育についても深く切り込んでいる。

「言われたとおりにやりましょう」と子どものころからずっと言われて育ってきているから、考えない大人になってしまう

確かに痛感するのは、あくまで日本の教育は軍事主体で構成されてきた歴史の元に形作られているのあり、従順さが生徒には求められたんだと思う。それはやることが画一的で成長性があるからこそ威力を発揮するのであって、何が常識で、何が勝てるのかが見えない時代においては、マイナス要因でしかない

 

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コモディティなんて言葉が出てきてだいぶ経つが、決められたことをこなすのが仕事だと思っている人が多いが、本当にこれからの時代、人間がやらなければいけないことは、何をするかを考え抜くことだと断言できる。前者は全てAI化が進み、人は手を出さなくなる。農業を見ても、分業化が進んでおり、旧来型の日本社会にも、そのメスを入れざるを得ない時代になったんだと思う。

堀江氏は本著で何が専門なのかと聞かれて100束のワラジを履いていると答えているが、専門性を持つことと多様性を持つことに対する考え方は意見が分かれるところだと思う。それは分野によると思うが、基本的にこれからの複雑系社会で求められるのは多様性であり、順応性であろうかと思う

専門があることが大事という考え方が染みつきすぎている。そもそも高校野球までは、エースで4番が賞賛されるのに、プロになってからの二刀流が批判の対象になる意味がわからない

価値観の多様化は歴史の必然だ。旧世代の価値観で物事を計ることは、不幸のはじまりでしかない

 

最後の締めくくりはこの一節。全てこれに集約される。

どんなことでも、動き出さなければはじまらない。やはり大事なのは行動力。動くことだ

成功者とは実行者であるという法則。当然であるが、だからこそ難しい。若い人がもし就職先、転職先を選ぶ際、質問できるのであれば、「チャレンジが評価される会社ですか?」ということだと思う。

ただ、失敗を許さないできた日本の教育が基礎にある以上、その考えを持つことが非常に難しい。しかし、現状を打破するには挑戦しかないのは事実だ。本ブログを読んだ20代の若きビジネスマンが少しでも前向きになればと願う。

 

まとめ

  • 会社という枠組みがなければできないことなんて、ほとんどない
  • 時代が変わればツールが変わり、ルールが変わるのが当然である
  • 仕事とは、決められたことをこなすことではなく、何をするかを考え抜くこと

 

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