良著から見えてくる20代の若者に伝えたい仕事に効く100フレーズ

日々読破している様々な書籍の中からフレーズを拾い、ぜひ20代のニューリーダーに知って欲しい「仕事に役立つエッセンス」を紹介しています。仕事に悩む若き社会人の一助になればと願います。メッセージでのご相談大歓迎です!

vol.7「なぜ、メルセデス・ベンツは選ばれるのか?」から見える20代の若者に伝えたいフレーズ

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このCMは鮮明に覚えている。金持ちが乗る高級車というイメージが強いメルセデス・ベンツがマリオを使ったテレビコマーシャルを展開している。

著者である上野金太郎氏が仕掛けたCMだと本著を読んで知ったが、この「手の届かない高級車」というイメージを良い意味で払拭したのではないかと思う。

ベンツがベンツであり続けるために、著者がどのようにメルセデスブランドを捉え、どのような考えで経営に当たっているのかが垣間見える。

冒頭で著者が「できない理由を探すより、できる方法を探したい」というフレーズを使う。自分が毎日のように会社で語りかける一文と全く同じなので驚いた。でも、それだけこの考え方は特別なことではなく、物事を会社を前に進める上で普遍的な考えなんだと痛感する。

著者が説明するように本著は「できない理由」が無限にわく状況で、「できる方法」をどれだけ探せるかを記した名著だと思う。何より勇気をもらえる。

いかにも精神論を並べ立てそうな雰囲気ではあるが、当然そんなことはない。「頑張れ!」なんて職場でも学校でも常とう文句として使われるが、大切なのは頑張る内容を具体化することだ。

ビジネスなんだから「なんとかなる」なんてことは決してなく、そこには市場の分析と将来性を見据えて必ず戦略が存在するはずだ。それを考え抜き、失敗と成功を繰り返すことがITが発達した情報化社会においても変わらず重要なんだと思う。

著者の仕事へのスタンスをわかりやすく説明している一文を抜粋。

どうせつくるなら、最善のものでなければ意味がないし、どうせ仕事をするなら、完全燃焼でなければつまらない。何かを始めたのに生焼けで終わるというのは、たまらなく気持ちが悪い

そう、ビジネスマンだった何かしらの分野のプロであるはずだから、手を抜いてはいけない。 だからアウトプットした形や最終的な結果にこだわるのは当然のはずだ。

若い人に是非癖にして欲しいのは最初から「無理です」なんて口が裂けても言わないことだ。著者が言うように自分も怒りを超えて理解不能になる。

これまでの仕事を振り返ってみても、「到底無理だ」と思えたことでも何かしらの解決策を見つけて乗り越えてきた。それは特別な能力でもなんでもなく、誰しもが経験していることだと思う。

できないのであれば何ができないのか、それを解決するには具体的に何が必要なのか、スキルか、人手か、インフラか、、、。それをはっきりさせられれば自ずと解決策は見つかるはずだ。著者の言葉を借りる。

物事をあいまいにせず、"できない理由"を突き詰めて"できる理由"を考える。このほうがポジティブであり、最善の結果に近づけると思うのです

偉ぶらず謙虚であり誰よりも自分に厳しく結果にこだわる。上司のゴールは部下の能力を引き出して目標を達成することと言い切る、こんな経営者のもとで若い人には働いて欲しいと願う。

 

まとめ

  • できない理由を探すより、できる方法を探せ
  • なんとなく頑張るのではなく、頑張る内容を具体化せよ
  • 「できません」と言わず、何があればできるのか提案せよ
なぜ、メルセデス・ベンツは選ばれるのか?

なぜ、メルセデス・ベンツは選ばれるのか?