vol.6「コンサル一年目が学ぶこと」から見える20代の若者に伝えたいフレーズ
仕事をする上で、どういうマインド、スタンスを持つべきかといったことが、新人向けにまとめられている良著だと思う。
- 上司との接し方
- わからない問題に遭遇した時の振る舞い方
- 約束を失念した時の説明の仕方
など、著者の体験談とあわせて語られている。
コンサルという職業だけではないだろうけど、それらしい習慣、テクニックとして記されているのが「結論から話す」ということ。
自分も20代の頃、「結論から話せ」「ポイントを絞れ」「人の頭を使うな」「頭に浮かんだことをそのまま口にするな」とそれはもう毎日のように口すっぱく言われていた。今では本当に感謝している。
これは習慣の問題であって能力ではないから誰でもできることだと思う。まずはYES、NOで答えて、ポイントを絞ってその理由を簡潔に話す。そのシミュレーションを口に出す前に頭で一旦考える。これを習慣化すればいいことだと思う。
この本で書かれており、自分も常日頃から部下にいっていることは「上司の顔色なんて伺わずに、お客さんの立場に立って何をするべきかだけを考えよ」ということ。それを愚直に追求している会社、サービスが生き残るように世の中は本当にできている。
抜粋。
ビジネスというのは、突き詰めると、相手の期待を、常に超え続けていくことにほかならない。顧客や消費者の期待を超え続けていくこと。上司の期待を超え続けていくこと。これこそがビジネスにおけるいちばんの秘訣です。
上司の顔色を見ないということは上司にたてつくということは違う。お客様の方を中心に見つつ、上司が言っていることが違うのであれば感覚ではなく、自分なりの理由をもって礼儀を持って話すこと。普通の上司であれば理解してくれるはずだと思う。問題は感覚で話さず必ず根拠を持って話す習慣をつけることだ。でもこれが難しい。
だからこそ、コンサルの職種に関わらず数字で物事を伝える癖をつけることが重要だ。「すごく多いんです」という表現は人によって捉え方が異なるが、「前年比250%です」と伝えれば双方の考えが統一される。つまり説得力が増すということだ。
リーダーシップとフォローワーシップの役割の違いに言及している文節が本著のクライマックスだと思う。誰しもがビジネスマンにとってリーダーシップが必要だとは思っている。でもそれは抽象的でありなかなか実行するのが難しい。それを端的示しているのがこれ。抜粋。
一年目の新人には部下がいないわけですから、リーダーがリーダーシップを発揮して引っ張ってくれるのをただ期待して待っていればいいのでしょうか?そうではありません。それが、「フォローワーシップ」を発揮することです。フォローワーシップとは、いわば、部下が発揮できるリーダーシップのことです。
立場によりできない言い訳にするのではなく、いまの立場でできることを考えて行動すること。それが大事だということ。簡単なようで難しい、だからこそ実践した時に価値が出るんだと思う。
まとめ
- 報告の際は結論から話すクセをつけよ!
- 上司ではなく、常にお客様の期待を超えるサービスを提供することにこだわれ!
- いまの立場できることを徹底的に考え実行する。そして己の価値を高めよ!