vol.4「覚悟さえ決めれば、たいていのことはできる」から見える20代の若者に伝えたいフレーズ
無印良品をV字回復させた松井忠三氏の著書を初めて手に取った。力強い文体で迫力のあるメッセージが書き連ねられており、実体験に基づいた仕事に向き合うスタンスを見直すきっかけを与えてくれる名著だと思う。
表題にある「覚悟」という言葉。確かに古臭いイメージかもしれないが、今も昔も仕事を成功させるには決して外せない要素だと思う。著者は「できないかもしれないけど、やるべきだ」と思った時が覚悟を決める時だと言う。
どれだけ物事なり仕事を自分事化できるかと言い換えてもいいと思う。すべては自己責任であり、他人責任ではないという考えを持つべきだ。できない理由、できていない理由を自分以外に求めるのは簡単であり卑怯だとも思う。
要因を外部に求めるということは、自己責任がないと考えることであり、それは即ち自己を見直すきっかけを逃しているいうことだ。せっかく成長できるチャンスを逸しており、自身の成長の妨げでしかない。Mっ気が強いと言えばそれまでだが、いろいろな経営者の書籍に触れてみても、この考え方は当然といっていい。
端的に記している一文を抜粋。
「やる」と決める。そしてやりつづける。これが、覚悟を決めることです。
(略)
どんな小さなことでもいい、あいさつでも、整理整頓でもいいので、誰にでもできることを「やる」と決めて徹底して実行してください。それだけが、人を変え、チームを変え、大きな組織を変える第一歩となります。やりつづけることで、会社、組織、チームの風土が少しずつ変わり、ひいては、それが競争力の源泉となっていく。私はそう信じています。
良い習慣を積み重ねていくことが本当に重要だと思う。周りは自身が思うより本当によく見ており、見られているという意識も必要だ。だからこそ、ちょっとした約束を守り、良い習慣を継続することが、社内で味方を増やし、良い仕事ができ、困った時に助けてくれる組織を生み出すんだと思う。
- 朝誰よりも早く会社に行く
- 毎週月曜日の朝、自分の椅子の脚をぞうきんで拭く
- 常に机の上には何も置かない(クリアデスク)
- 毎週1冊は本を読み1つ実行に移す
- 会社に来た人には先んじて挨拶をする
実際に私が実践している行為の一部である。人間は習慣の動物なのだから、良い習慣を継続することで自然と成長できると信じている。人生・仕事にまぐれ当たりのホームランはない。常に毎日積み上げているからこそ、ホームランという果実を味わえると思う。
まとめ
- 「できないかもしれないが、やってやる」と考え覚悟を持って取り組んでみよ
- すべての事象は自己責任と考えることが当然である
- 良い習慣を日々積み重なることが成長への近道となる