vol.3「シンプルに考える」から見える20代の若者に伝えたいフレーズ
老若男女を問わず、携帯によるコミュニケーションの常識を再定義したLINE。これほどまでに著者である森川氏がすごい人だとは読むまで知らなかった。そのくらい、彼の仕事に対する、顧客に対する考え方にはagreeだ。
あくまで彼が追求するのはユーザーが時代時代に求めるものをスピードを上げて提供するということ。タイトル通りシンプルだけどこれが本当に難しい。
ユーザーが何を求めているのか、頭の中で立場を変え、徹底的に考える習慣が何より重要だ。
- 偉い人になるのではなくすごい人になる
- 会社のスタッフが成果を出せる土壌を作る
- 職場批判よりもユーザ批判を恐れよ
など、ある意味で今風の経営の考え方を持っていると思い、身が引き締まった。
就職とは半分は運だと個人的には考えているが、やはり若者が就職する際にぜひとも確認して欲しいのはTOPの会社に対する思いと考え方だ。
ある程度の自由度を保ちつつ、あくまでユーザ主体でサービスを考え抜き、能力を発揮できる土壌を作ろうとしているか、そして、何よりビジネス展開することで社員の満足と世の中への価値貢献を考えているか、そのあたりを見るべきだ。
もう会社が言われたことをやることで成果が上がり、評価される時代は終わっている。
顧客視点を強く持ち、自らイノベーションを起こす気概・実行力がどんな業種でも必携の能力になる。そして、在籍期間ではなく成果を出す社員を正当に評価する仕組みがある会社を選ぶべきだ。以下抜粋。
仕事は与えられるものではなく、自らつくり出すものです。つまり、すべての根底には主体性があるということ。主体性がなければ、絶対にいい仕事はできないし、活躍することもできません。
成長できない理由を会社や環境のせいにするのではなく、あくまで自己責任として考える。やらない理由ではなくやる理由を考える。どんなに学歴なり社歴が優れている人でもこんな当然の仕事に対するスタンスがずれている人に会うことがある。そういう人に限って長きにわたりいい仕事を決まってできなくなっている。
「こんな考えを持つ経営者がいればいいのに」そんな想いを抱かせる書籍だ。これから就職する会社のスタンスや出会った先輩がこの本にあるような考え方であるか、そのくらい参考になる内容だと思う。
まとめ
- シンプルにユーザーが求めているサービスか常に考え抜く
- 会社のTOPが会社の環境整備、ユーザー視点で考えることに拘っているか見る
- 仕事をやる上で重要なのは"主体性"を持つこと