vol.2「比較ケースから学ぶ戦略経営」から見える20代の若者に伝えたいフレーズ
このロゴを知っている若者はどれだけいるだろうか?
世界で初めてカラーフィルムを世に生み出したアメリカの巨大企業「コダック」である。
その巨人も今は存在しない。本著ではそのコダックと富士フィルムの比較をはじめ、花王、アップルなどの経営手法を紹介している。
医療分野に自社の強みを見出した富士フィルム、"キレ"にこだわりスーパードライを投入したアサヒビール、品質を追求しつつ馬具からバッグへ競争市場をスライドさせたエルメスなど、それぞれの会社に共通するのは危機意識の醸成である。経営者だけでなく、社員も同じ危機感を持って行動していたからこそ、その時代を乗り越え、戦うフィールドを作り変えてきているんだと痛感する。
ただ、何もこの意識の持ち方は企業経営者だけの話ではない。企業人として働きながら、個人としてどう時代に向き合い、自らを時代にフィットさせられるかが、変化の激しい現代にますます重要になってきている。歳は関係ない。20代でもこういう意識を持つことは今日からでもできる。
簡単に意識を高く持つやり方がある。それは今やっている仕事を経営者の立場ならどう判断するかと考えることだ。そうすれば自ずと「顧客ニーズを満たすにはどうすればいいか?」と自問自答することになる。なぜなら、その製品・サービスを買うのは上司でも部下でもなく、移り気な消費者だからだ。
でも、だからこそ仕事は面白いと思う。変化が当然だからこそ、自らを磨き上げ、市場価値を高める必要があるのだ。
人間には寿命がある。しかし、企業は時代にフィットさせできれば、人間以上に存続し社会的な役割を発揮し続けることが可能である。以下抜粋!
本来、寿命の短い企業が、なぜ人間の寿命よりも長く存立できるのか。企業の構成員である人間が、世代として文化を担うことができ、企業文化を次世代に託しているからだ。
経営者マインドを持つ。言葉にすると簡単だが、普段からその意識を持つものだけが、平等に訪れるであろうチャンスをつかむことができる。
まとめ
- 変化が当然の社会に対して、常日頃から個人として危機意識を持て!
- 顧客ニーズを基軸にして、経営者マインドを持て!