良著から見えてくる20代の若者に伝えたい仕事に効く100フレーズ

日々読破している様々な書籍の中からフレーズを拾い、ぜひ20代のニューリーダーに知って欲しい「仕事に役立つエッセンス」を紹介しています。仕事に悩む若き社会人の一助になればと願います。メッセージでのご相談大歓迎です!

vol.33「ドラッカーが教える最強の経営チームのつくり方」から見える20代の若者に伝えたいフレーズ

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ビジネスマンに限らず一度は聞いたことのあるドラッカーという人物ネーム。経営の神様とかマーケティングの神様と言われる方の文節を引用しながら、どうすれば経営チームを作ることができるのかが綴られた書籍だ。

縁あって著者の知り合いの方から本著を借りて読み耽った。平易な文章ながら、実戦向きのマインドが学べる名著だと思う。経営チームについてのイロハが多く記されているが、若手ビジネスマンにとっても十分に有意義な内容だと断言できる。

大前提としてなぜドラッカーの著書がこれだけ読み続けられているのかということ。私見だが、時代は変われど、ドラッカーのいう「マーケティング理論」「仕事に対する姿勢」「経営哲学」と言ったものは、確立しているからではないかと思う。

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冒頭で既定路線を破壊する行為=改革という話が出てくる。少なからず自分としても、これまでの組織体、自身に対して改革を行ってきた自負があるが、この言葉はストンと心に響いた。抜粋。

改革とは「粘り強く続ける地道な努力のこと」

派手な行為のように捉えがちだが、つまりは継続性=改革ということ。確かにその通りだと思った。

経営者であるかに関わらず、企業が持つべきドラッカーが定める6つの仕事という定義がある。

  1. 使命を決める仕事
  2. 価値感をつくる仕事
  3. 組織をつくる仕事
  4. 良い関係をつくる仕事
  5. 外と関わる仕事
  6. 矢面に立つ仕事

つまりはこれは一人ではできることではなく、チームで構築すべきだと述べている。当たり前だが、何事も一人ではなし得ない。だから仲間、チームが必要なのだ。

 

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仕事の奥深さを語った以下の説明は学生、もしくは、新卒の新入社員に響くのはないか?抜粋。

私たちは一つの正解が用意された問題集を解いてきました。それが学習でした。その学習によって培われた習慣から、私たちは「物事には一つの正解がある」と考えてしまいがちです

自分も全く同じようなことを組織内で語ることが多い。若い人たちは問題集を提出するようにその組織の年配者と付き合う。それは何も彼らが悪いのではない。私たち日本人は、上記抜粋にあるように、常に正当な回答を先生に提出する訓練を強いられてきた。間違っていれば減点され、基本的にマルかバツしかない。

だから、6割で完成した資料を見せるマインドは持てないし、間違っていもいいからチャレンジしようなんて思うわけがない。年配者がやるべきことは、こう言ったルール変更が社会ではなされている、怯えずチャレンジする土壌を気づくこと、言いやすい雰囲気をつくること、間違ってもそれを次に活かすフローに沿うことだ。如実に表した抜粋。

会社は、経営者の考えに基づいて動いています。かといって、物事を決めてもらうことに慣れた人間しかいない会社に将来はありません。会社には、自分たちで考え、自分たちで決め、自分たちで行動を起こす人間が必要です

これからの成功を邪魔するのは、常に過去の成功体験です。将来、会社が遭遇する課題はこれまでと違う種類のものです必要なのは、「現在の業務に慣れた家来」ではなく、「将来を切り拓く同志」です

ぜひ、若いビジネスマンは未来を切り拓くマインドを持って欲しい。仕事とは失敗の連続であり、改善の連続でもある。バットを振れば三振もするが、振らなければヒットも打てない。そして、多分だが、そんなミスで人生が台無しになることなんてない。給料をもらいながら失敗の経験を積んだ方がよほど充実するはずだ。

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組織内でうまくコミュニケーションを取れないこともあるであろう。人は条件で会社に入り、人間関係で会社を辞める。何度もそれを実感してきた。でも、だからと言って自分の軸はずらさないことだ。抜粋。

組織は、問題、不満、葛藤のサラダボールみたいな所ですから、言いたくなることはたくさんありますし、言いたくなる気持ちも十分わかります。大事なことは、その主張が建設的なものかどうかです

 

よく「感情的になるな」と言われるが、自分は全くそう思わない。真剣に情熱的にやっていれば感情的にならない方がおかしい。人間がそもそも様々な感情を持った動物ではないのか? ただ、ここで言っているのは「根拠なく感情的になるな」ということだ。れっきとして事由があれば感情的に主張して構わないと思う。むしろそうじゃないとその人の個性もこだわりも見えないように思う。確かに、勢いだけでバックグラウンドが空虚であればそれは品位を落としかねないので注意が必要であろう。

"グーグルが考えていること"という章にやはりというか普遍的な考え方について書かれている。抜粋。

社会は変わっていきます。社会が変われば、お客様のニーズが変わります。お客様のニーズが変われば、仕事の内容が変わります。仕事の内容が変われば、求められる能力が変わります。ゆえに、常に必要な人材も変わっていきます

変化することが当然であるというマインドを持つことがいかに尊いか。何歳になってもこのマインドは失いたくないものだ。

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本著を通じて最も響いた内容がこれ。抜粋。

主語を「われわれ」にしましょう。そうすれば、組織全体に立って考えざるを得なくなり、組織全体に立った発言にならざるを得なくなります

痛烈に響いた。これがあると「私はできています」という自己防衛的な主張はなくなり、組織が好転すると思った。そんなに簡単ではないが、組織運営で欠かせない要素であると噛み締めた次第だ。

 

 

最後に本ブログのターゲットと考えている20代の悩めるビジネスマンにうってつけの抜粋で終える。

次の世代に必要なのは、「過去の方針を進める力」ではなく、「過去の方針を問いただす力」です

会社の将来のために、後継の人材に必要な能力は、「正しい答えを実行できる能力」ではなく、「正しい問いに向き合える能力」です

 

まとめ

  • 改革とは「粘り強く続ける地道な努力のこと」である
  • れっきとした根拠があれば感情的に主張することも問題はない
  • これからのビジネスマンに必要な能力は「正しい問いに向き合える能力」である 
新版 ドラッカーが教える最強の経営チームのつくり方

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