良著から見えてくる20代の若者に伝えたい仕事に効く50フレーズ

日々読破している様々な書籍の中からフレーズを拾い、ぜひ20代のニューリーダーに知って欲しい「仕事に役立つエッセンス」を紹介しています。仕事に悩む若き社会人の一助になればと願います。メッセージでのご相談大歓迎です!

vol.41「アリババの野望 ジャック・マーの見る未来」から見える20代の若者に伝えたいフレーズ

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なんだかんだで1年くらいかけて読み終えた。アリババの創業者であるジャック・マーの人物像を著者の視点から書き連ねている。耳慣れない言葉も多く出てくるので、業界のことを知らないと読み進めるのに苦労するかもしれない。

 

言わずとしれた世界的経営者であるジャック・マーは先日、54歳にして、「一年後に辞任して張勇CEO(46歳)に引き継ぐ」と発表した。

アリババ創業者ジャック・マー「引退宣言」全文を読んで分かったこと(近藤 大介) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)

 

個人的にも尊敬する偉大なる超人なだけに残念であるが、彼の発してきた言葉には共感を覚えるし、そのスタンス、歩み方はどれも唸るものばかりだ。

 

冒頭に出てくる、彼が傑出していた点がまずはジャック・マーを知るにわかりやすい。

  1. 未来を信じたこと
  2. 信じただけでなく、チームを率いて実践したこと
  3. 実践中、困難にぶつかってもあきらめなかったこと

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何よりも自分の考えを持ち、それをチームとともに貫き、実践し、失敗を繰り返しながら今の状況までわずか20年ほどで辿り着いた手腕は出色だ。

 

本著の中でも、彼の実践的、実務的、現実的な表現が目を引く。抜粋。

起業分野の選定は、種の選定と同じで、 胡麻 を選ぶなら、たとえどんなに努力してもスイカを収穫できない。

何をやるかをまず決めて、その後に、それをやるために何をするべきかを決める。何をするべきかが分かったら、何をすべきでないかをはっきりさせる

会社を始めるというのは一人でやり遂げるのは難しいことで、チームがあってこそ成功する可能性は高まる

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チームマネジメントに関してかなりのページを割いている。その都度、彼は会社のビジョンを語り続けている。やはり、どのリーダーもビジョンを掲げ、それを繰り返すことでしか、メンバーに浸透しないものなのだと、本著を読んで改めて実感した。それ以外に近道はないのであろう。

 

これから企業を目指す若手リーダーに刺さるフレーズを抜粋。

この世界で最も不足していないのがお金である。不足しているのは資本から価値を生み出す起業家と起業家精神である

知識や経験が企業に必要に思われがちだが、もっとも必要なのはマインドである。働くことをどう定義するのか? 企業に入り、その企業が持つビジネスモデルを実践するのが大半ではあるが、自分で事業を、マーケットを作ることも選択肢だと思うべきではないか?

 

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なぜ特に日本社会で起業家マインドが浸透しないのかここで考えてみたい。試験を意図した(逆算した)授業が組み込まれ、それを刹那的な記憶力で評するのが日本教育の大半といっていいのではないか?

最近は考えさせる教育が大いに増えてきてはいるものの、やはり記憶力に頼るイメージだ。軍事的な要素が日本の教育は色濃く、先生の言うことをきく、言われたことをやる、といったマインドが醸成されてしまい、そのコミュニティでいかに行儀よくやるかが目的になってしまう

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しかし、何が酷かといえば、今のビジネスシーンでは記憶力が生かされるシーンはますます減ってきていることだ。スマホ片手でなんでも調べられるし、そもそも、上司の過去の経験が役に立たないことも多い

以前にも増して、マーケットの変化のスピードは上昇しており、その場その場で考え、実行するスタンスが求められている。と同時に、あらゆるビジネスモデルが短命化してきており、効率的にこなすスキルより、新しい価値を作るスキルが求められてきていると言える。これを起業家マインドに近い考えと捉えた場合、当然、フィットする人材が少ないのは説明できてしまう。

ただ、そこまで悲観することもない。今の20代は40代が考えている以上にブランド意欲が強い、自己顕示欲も高い、テクノロジーに敏感だ。問題はそれを活かそうと会社が、上司が思わないことだ。そう言う意味でも、本著ではそういったチームマネジメントの苦労が書かれているので参考になると思う。

 

本著のハイライトは最終項にある、ジャック・マーの投げかけだ。身震いする。抜粋。

君が正しいと思えば、それをやれ。起業というのはつまり、自分の一番やりやすいこと、一番やりたいことを選ぶ、ということだ。起業は金儲けのためじゃない。自分の好きなこと、その仕事を好きになり、仕事をするのが好きだ、そのことこそ、最大の熱情であり、最大の動機だ

ぼくたちがこの世に生まれたのは、起業するためじゃない。事業をやるためじゃない。生活を体験するためだ。世界はもとから不公平なんだよ。公平なわけあるか?公平なものは一つだけある。ビル・ゲイツの一日は二四時間で、君の一日も二四時間だ。世界はもともと不公平だ、生まれたときから不公平なんだけど、誰もが幸福にはなれる。幸福というのは、自分で探さないといけないものだ

君が未来のために、社会のために出来ることは何なのか、これを考えろ。そういう人になれば、初めて君は成功する。ほんとにすべきことは、自分を高めることだ

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人はできない理由を述べるプロフェッショナルであると知人が語った。会社経営をしていてそのことは日々痛感する。「同僚と比べて待遇が悪い」「もっと良い業界に入ればよかった」「本を読みたいけど子どもがいてそんな時間がない」、、、毎日、こんな愚痴のオンパレードだ。

でもだからこそ、そういう環境を受け入れて、方法論、良いマインドで向き合い、理想を追い続けることが必要なのではないだろうか?経営者の書籍を読むと痛感するのは彼らも苦労していたということだ。

少しでも多くの若き次世代リーダーが、ポジティブなマインドを持って歩んでくれることを望んでいる。偉そうだけど

 

まとめ

  • この世界で最も不足しているのは資本から価値を生み出す起業家と起業家精神
  • 効率的にこなすスキルより、新しい価値を作るスキルが必要だ
  • 幸福というのは、自分で探さないといけないものである